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共喰い。 [吉井和哉]

「共喰い」を読みました。
DSC05038.jpg

吉井氏が読んだって、ピンク文字で書いてたこともあって、
本屋さんの前で見かけた時につい買ってしまいました。(すみません、動機不純で。。汗)


父と息子、母と父の愛人、、逃れたくても逃れられない「自分の血」の話。
すぐに浮かんだのは

自分の血を愛せないと 
人は愛せないと分かった 
それは悪いけど 
たぶん本当だ
     FLOWER by吉井和哉

この息子、遠馬は自分の血を愛せたのかなあ。。

吉井氏は「その描写力にひきこまれた。」
「万人の方におすすめというわけにはいきませんが、
昔の僕のように自分の血に疑問を持っている方にはものすごくお勧めします。」
「おこがましいですが、僕がたまに歌にする「昭和の夏」のセクシャリティが
ふんだんに盛り込まれているところも個人的に嬉しかったです。」
と書いています。


殺伐とした空虚な哀しさが漂う、そして昭和満載。
ワタクシ的には、
好きでも、きらいでも、無く、どの人物にも感情移入せず、淡々と読める、
でも、分からなくは無い世界、っていう感覚。

でもこの作者の田中慎弥さんて1972年生まれなんですよねえ。
15歳か16歳で昭和終了なはず。
ん~、だから設定は昭和最後の年の割には、ものすごく昭和くさいのかな。
ここまで、では無かったよね?っていう印象も。


で、評判とかどうなのかな、って検索してたらこんなインタビュー記事を発見。
http://www.mishimaga.com/bunyanikki/042.html


 ――4歳でお父さんを亡くした。

 私も34歳で死ぬと思っていました。死ななかったら自ら死ななければいけないんじゃなかろうかとすら思っていた。
 死がやってくる恐怖はいまだにあります。



う。
昔の吉井氏と一緒じゃん。確か34じゃなかったけどね。
はい、すみません、吉井ファンじゃないと分からない話で。

EMI ROCKS 2012でちょっと見ちゃったから、
吉井欠乏症がひどくなったような、そんな状態。
煩悩錯乱、コントロールされたい毎日でアリマス。では。(笑)

タグ:吉井和哉
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achami

作家のインパクトが強いですよね〜(^^;;

by achami (2012-02-22 20:30) 

lovin

achamiさん、
この方、確かにインパクト強いですよね。
インタビュー読んだり、映像観たりしたら、
プライド高いけど、それをバ~ンと出せず、
考えた挙句、切羽詰ってなんかやっちゃう、、みたいな人に見えました。。
by lovin (2012-02-23 00:50) 

うつぼ

記者会見のときの不機嫌そうな顔ばかりが記憶に残っていますが、
ちょっと読んでみたい気も。。。文庫本が出てから買おうかな。。
by うつぼ (2012-02-23 20:44) 

lovin

うつぼ姐さん、
お貸ししますよ~~。
あ、そうだ。計画しなきゃ!(汗)
by lovin (2012-02-24 00:22) 

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